民法の勉強法
このサイトでは行政書士試験を記述抜きで180点以上得点するための独学勉強法について紹介している。
今回は民法について紹介していく。
民法は「スーパー過去問」を何度も解くだけで得点が上がり、9問中7問得点できた。一行で終わってしまったが行政書士試験の民法としては本当にこの教材だけで完璧に対策ができた。
使用方法としてはとにかく何度も解いた。間違った問題に印をつけておき、2周目以降は全部はやらず印をつけた問題と確認のためランダムに数問を解いた。
基本テキストを使用せずいきなりスーパー過去問に取り組むのが最も効率がいいと思う。
以下スーパー過去問ゼミ(通称スー過去)を用いた独学勉強法を紹介していく。
- 民法の勉強法
- 『新スーパー過去問ゼミ』資格試験研究会
- 民法では推理する力を養う勉強法が必須
- 考える力をつけてくれるスー過去
- とにかく何周も。間違った問題にはチェックをつける
- スー過去で確実に得点が上がる
- 次回は憲法について
『新スーパー過去問ゼミ』資格試験研究会
まずこのスーパー過去問は行政書士試験用のものではなく公務員試験のための参考書だ。公務員試験対策の教材としてはとても人気なものとなっている。
民法では模擬試験をするたび知らない論点や判例の知識が問われて、まったく自信を持って回答できない。そして得点が伸びない。
要は範囲のとても広い民法で得点を上げるためには法律的な推理力という、他の科目とは全く違う勉強法が必要となる。
行政書士試験は科目に関わらず(濃度の違いはあるが)暗記が学習のすべてだ。ただしこの民法のみに関しては異なる。暗記は独学でも比較的学習しやすいが、推理力は独学ではかなり勉強しづらいので要注意だ。
そしてたちが悪いのは行政書士試験の場合、過去問を中心とした勉強法では法律的な推理力をつけられない点だ。
- 過去問だけでは知識が足らない
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過去問で民法を解き終えた状態だと模擬試験でフワフワした感覚がしないだろうか。きちんと理解できておらず回答を絞りきれていないあのなんともいえない状態。
ぼくの場合、基本テキストと過去問をしただけでは他の単元の比にならないくらいフワフワした感じがあった。模擬試験でも9問中4、5問ぐらいしか正解できておらず、また偶然正解していてもそれはまったく自信のないものだった。
民法では推理する力を養う勉強法が必須
民法では他の科目に比べ、本試験で見たことのない問題に出会う確率が高い。それほどに範囲が広いのだ。
なのでその都度推理する必要があるのだが、その他の科目のように暗記一辺倒の勉強法をしていたのでは当然太刀打ちができない。そしてこの推理する力は先にも述べたように基本テキストや過去問では身につかない。(もっとも天才だと違うのかもしれないが)
この推理する力を養うにはなぜその条文があるのか、といった成り立ちや理由を知る必要がある。
考える力をつけてくれるスー過去
このスーパー過去問は公務員試験という文理関係なく受け入れる試験の特性のためか、法律を初めて習う初心者が独学で取り組んでも考える力を養えるように、なぜそうなっているかを詳細に書いてくれている。
例えば「民法は一度決まったことを変えたがらない」。だから無権代理の本人への追認請求はほうっておくと追認拒絶になる(本人は関与しないうちに勝手に物事を決められただけで契約が決まったとはとても言えない)し、未成年者がした契約を親が追認する場合は追認請求をほうっておくと契約が有効になる(未成年者の契約は追認待ちだけどそもそもが有効な契約だから)などだ。
こういった考える力が本試験ではとても役に立った。また単純に行政書士試験の過去問より問題数が多いので、いろいろな問題に慣れるという面でもいい教材となっている。
何回も言っているが試験問題作成者が以前出した問題と同じ問題を出そうと思うだろうか?
なので行政書士の過去問をするよりもスー過去のような他資格の問題集をするほうが確実に試験当日類似する問題が出やすい。
とにかく何周も。間違った問題にはチェックをつける
このスーパー過去問はとにかく何回も何回も繰り返し読むことで自然と推理する力が身につくように出来てある。(スー過去に限らず独学での問題集の効率的な使い方については勉強法の記事にまとめた。あわせて参考にしてほしい)
ただスーパー過去問の民法は全2冊出ており少し分量が多い。なので間違った問題や、解答がためになる問題に印をつけておき2週目以降はその印をつけた問題と、確認のため小単元ごとに数問をランダムに解くという使い方をした。このやり方だと最終的には2時間ほどで1冊を終えることができるようになり、効率的に教材を使えたように思う。
スー過去で確実に得点が上がる
スー過去をやり始めてからは基本テキストや模擬試験の問題は一切使用しなかった。
結果として本試験で2問ミスまで間違いを減らすことができ、スー過去導入前にあったあの理解出来ていないとき特有のフワフワした感じは本試験では全くなく、間違えた問題以外は自信をもって回答することができるようになっていた。
- おまけ:家族法も勉強しておくべき
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ぼくは勉強時間の関係で家族法の勉強を基本テキスト以外では全くしてなかった。今になって思えばやっておけばよかったと思う。27年度では記述でも家族法から一問出題され、丸々落としてしまったし、択一の家族法も少し勉強していれば簡単にとけそうな問題だった。最低択一1問4点分しかでない家族法だが、やさしい問題が多いので時間があればやっておくべきだと強く思う。
次回は憲法について
次は憲法について。憲法は参考書を買う必要はなくネットの情報で十分対策ができる。次回はその役立ったサイトの紹介をしていく。
ようさんへ
2017/01/29 21:58 ramunegクイックマスターでも問題ないと思います。
スー過去を選んだ理由は、スー過去の解答はクイマスに比べ民法の大筋の考え方を伝えようとしている感じがあり、試験本番で知らない問題に出会ってもより応用が利きやすいかも、と考えたためです。
民法はクイマスもありますがオススメはスー過去ですか?
2017/01/28 12:31 ようさん猪股さんへ
2016/11/08 11:37 ramuneg②番の並行で勉強する方法がおすすめです。
出来るだけ読む速度を上げるとさらに効率が上がると思います。
ご回答ありがとうございます。
勉強方法についてですが、下記のうちどちらが効率が良いでしょうか?
①行政法が最後まで終わったら民法。民法が最後まで終わったら憲法。のような勉強方法。
②行政法と民法を毎日1時間ずつ同時並行で勉強する方法。
2016/11/06 18:59 猪股猪股さんへ
返信が遅くなってすみません。
スー過去の憲法は問題量が多いのでやっていませんでした。得点は上がると思いますが、行政書士試験の5問のためだけに取り組むには勉強のやりすぎになってしまうと思います。
スー過去行政法は中身を開いたことがないので今度ちょっと見てみますね。勉強法としては他にも方法はあると思いますが、条文読みと判例読みが得点アップにつながりやすいです。
試験がんばってくださいね!!応援しております。
2016/10/26 01:10 ramuneg大変参考になります。
2016/10/24 21:59 猪股スー過去は行政法や憲法でも出ていますが、こちらは使わなくても大丈夫でしょうか?