過去問3周で合格余裕はウソ?行政書士の過去問は問題が少なすぎる

資格 行政書士試験

最終更新日:2017/11/20

過去問は1周やって傾向をつかむだけでいい

もっとも大事なことは、

過去問では試験研究も問題演習もできない

ということだ。

このサイトでは行政書士試験に記述抜きで180点以上を取るための独学勉強法について紹介している。

今回は資格勉強の王道といわれている過去問について。やはり行政書士の試験勉強としても一度はやっておくべきだは思う。

ただ何周もする必要はない。1周して傾向だけつかんだらさっさと次の教材に行くべきだ。

  1. 過去問は1周やって傾向をつかむだけでいい
  2. 過去問では試験研究も問題演習できない
    1. 過去問で試験研究(=頻出問題を知るコト)ができない
    2. 過去問では問題演習ができない
  3. 基本テキスト、過去問が学習の妨げになっている試験

過去問では試験研究も問題演習できない

過去問で試験研究(=頻出問題を知るコト)ができない

ぼくが独学で行った学習の順番としては、基本テキストを最初から最後まで3回とにかく読み、LECの過去問に取り組んだ。この段階では基本テキストの理解もまばらだったが、過去問を急いだのは先に見てヤマを張ってやろうと思ったからだ。

過去問をといていて気づいたが、行政書士試験では同じ論点の問題がほとんどでていない。ということは本試験でも過去問と同じ論点がでることはほとんどないということになる。

つまり過去問では出やすい論点を探してヤマを張るといった使い方ができない。これは普通の試験と勝手が違う部分なので要注意だ。通常 試験には傾向があり、それが過去問から把握できるのが普通だが(例年大問①は確率の問題みたいに)、行政書士試験に関してはそのような過去問の使い方は全く出来ない。

ただ、そうはいっても行政書士試験特有の問題の出され方、科目(憲法、民法等)ごとに条文の知識を聞かれやすいのか、それとも判例の知識を聞かれやすいのかという傾向は知ることが出来る。独学の場合、試験勉強の比較的早い段階で過去問を一通り眺めるのは確実にやっておくべきだと思う。

過去問では問題演習ができない

行政書士試験の過去問は受験範囲にくらべて問題数が少なすぎる。例えば民法を例に取ると例年択一式で9問出題され、過去問の掲載年数が10年だとすると90問。条文だけで1000条を超え判例も含めるとその倍は論点があるであろう民法の問題演習として、この90問で足りるだろうか。

確実に足りないだろう。この足りない問題を過去問以外のどこからか引っ張ってくる必要がある。

この点について教材や科目ごとに適した勉強法をこのサイトでは科目ごとに紹介していくので参考にしてもらいたい。

どこの過去問がいいのか

過去問はどこが出版しているものでもいいと感じる。解答が詳細なものを探したがどこも大差ない内容だった。10年分載っているのでLECの過去問の人気が高い。

過去問終了時の得点

過去問を一通り(3回まわした)やり終え、足りていないと感じた行政法の条文読みと憲法の判例読みの学習をした後に、予想問題集を用いて模擬試験にチャレンジしたが、結果は記述含め170点ぐらいだった。

ただあっているかどうかが不確かな問題ばかりで解けている実感は全くなかった。

基本テキスト、過去問が学習の妨げになっている試験

今になってだが、基本テキストと過去問はやはりどの独学受験者も通る道だと思う。

そして基本テキストの内容はいいとは言いづらく、過去問に取り組んでも試験の傾向しかつかめない、そして途方に暮れてしまう。この過去問終了あたりに独学の大きなカベというか、岐路があるように思う。独学に限界を感じて予備校に入学したり、過去問をとにかく何回もまわしてそのまま試験に挑んだり。ぼくのように新たに教材を買い足したり。

この独学への「不親切さ」が行政書士試験を難しくしている要因なのだと思う。わざと難しくしているようにも感じる。

次からはいよいよ各単元ごとの勉強方法を詳細に紹介していく。最初は行政法。

今回紹介した参考書

『出る順行政書士ウォーク問過去問題集』LEC『出る順行政書士ウォーク問過去問題集』LEC