行政書士試験「さらば!結果待ちの不安」記述抜きで180点取る独学勉強法

資格 行政書士試験

最終更新日:2017/11/20

行政書士試験の体験談と勉強法

このカテゴリの記事ではぼくが「記述抜きで180点以上取る」という目標のもと行政書士試験に独学で挑戦した中で個人的に効果があったと思う教材や勉強法を紹介していく。

  1. 行政書士試験の体験談と勉強法
    1. 対象となる読者
    2. 総勉強時間
  2. 行政書士試験で最も重要な考え方
  3. 基本テキスト・過去問だけでは合格できない
  4. 独学の場合の教材の重要性
  5. 勉強法と教材の記述について
  6. なぜ記述抜きで180点以上を目標ににしたのか
    1. 行政書士試験の特徴①
    2. 行政書士試験の特徴②
  7. 行政書士試験は予備校に通わないとダメ?
    1. 結論から言うと予備校に通う必要はまったくない
    2. 行政書士は独学で十分に合格が狙える
  8. 独学で挑むということ
    1. ①モチベーションの維持
    2. ②使用教材の選別と科目ごとの勉強方法の切り替え

対象となる読者

行政書士試験で初めて法律に触れたので初学者から参考にしてもらえると思う。

総勉強時間

試験までに取り組んだ勉強時間は全体で500時間ぐらいだった。

結果は嬉しいことに択一式・多肢選択式196点、記述式26点(計222点)で目標を達成し一発合格できた。

行政書士試験で最も重要な考え方

科目ごとに勉強法(暗記の濃度)を切り替える必要がある

ぼくは行政書士試験に挑む上でもっとも必要な考え方はコレだと思っている。

民法と行政法の条文学習、この2つに関してはそれこそ条文を覚えるほどに勉強する必要がある。(家の短期賃貸借は何年まで?家の賃貸借を解除するには何日前に言う必要がある?…等)が、それ以外の科目に関してはそこまでする必要はまったくない。なんとなーく覚えている、といった勉強法で十分だ。

科目ごとに適した勉強法を間違えると(例えば会社法の条文を民法並みに覚えるとか)勉強時間がどんどん伸びていく。しかし得点はそんなに伸びない、といった事になる。

うまく独学で合格している人は勉強法の切り替えが上手なんだと思う。ぼく自身全体で500時間かかったが、もっと洗練させれば300時間程度に出来たと思う。

これは行政書士試験に挑む上でとても重要なので最初に紹介した。どうかこの勉強法の切り替え(暗記の濃度)についてはいつも頭においていて欲しい。

※民法と行政法に関してもすべての条文を読む必要はもちろんない。詳しくはこの条文学習の記事にまとめてあるので参考にして欲しい。

基本テキスト・過去問だけでは合格できない

上記の暗記の濃度から派生した話だが、

基本テキストと過去問だけでは行政書士試験には合格できない。

合格できないというのは少し言いすぎだが、独学で安定して受かることはできない。

基本テキストは試験に必要な知識のせいぜい5割程度しかのっていないし、過去問は問題数が少なすぎて問題演習になっていない。それに試験作成者が過去問と同じ問題を出したいだろうか?

とにかく基本テキストと過去問だけで受かるという考えは捨てて欲しい。

過去問だけで受かった人もいる

中には基本テキストと過去問だけをまわす勉強法で受かった人もいる。だがこれは当然の話といえる。

もともと基本テキストで試験範囲の5割は学習できている。この状態で試験に挑んだ場合、運に左右されるが一部の人は合格点の180点(6割)に達することになるだろう。

さらに、こういった運のいい合格者がネットに過去問だけで合格できるという勉強法を布教している、とぼくは思っている。

独学の場合の教材の重要性

予備校の場合はこれら教材、科目ごとの暗記濃度について「どこまで学習すれば」という明確な基準を教材やカリキュラムとしてきっちり組んでくれるので、自分がやっていることを疑わずに学習できる、これはとても効率がいい。

かたや独学の場合は近くに講師がいない。ほとんど全ての知識を教材から学ぶことになる。だから予備校に通う以上に教材の質が占めるウェイトが大きくなる。これだけでもテキストの重要性がわかると思う。

また、行政書士試験は科目ごとの暗記濃度をきちんとコントロールできるかどうかですべてが決まると思っている。

ではどうやって暗記をするのか。

もちろん参考書・教材からだ。

つまり暗記濃度をコントロールするためには教材選びが最も重要になってくるということ。

だが、教材選びにはかなりの時間を要してしまう。ぼく自身教材選びや勉強法を事あるごとに疑ってしまうのが一番効率が悪かった。

「商法が出来ていないな。よし新しく教材を増やそう。でも教材は出来る限り一本化した方がいいと言うよな」などとその度に悩む必要があった。また新たにテキストを増やすにしてもどれを買うかで悩まなければならないのも非常に時間のロスになった。

本来であれば書店で自身の満足のいくまで教材を吟味するべきだが、ぼく同様、受験期間中に教材選びなんかに時間は使いたくないと思っているはずだ。このサイトで紹介する書籍・サイトが少しでも勉強の助けになればうれしく思う。

勉強法と教材の記述について

勉強法や体験談は科目ごとに記事を分けた。

全体的な暗記法は勉強法①勉強法②にまとめた。

記事内では記事の最初に勉強方法と使用した教材を書き、下の方にはなぜその独学勉強法になったのかという経緯や体験談を書いていこうと思う。 試行錯誤しながらの学習だったので今になって思う「もう少し効率的にできたかもしれない」というアイデアを色つきで記載している。未検証だけど、少しでも試験勉強の助けになればと思う。

このようなオレンジ枠で未検証アイデアは書いていく。

なぜ記述抜きで180点以上を目標ににしたのか

記述抜きでも合格できる試験だということ、そして記述の採点は不安定だから、というのがこの目標を立てた理由だ。

行政書士試験の特徴①

行政書士試験は全体で300点満点の試験で、そのうち180点取れば合格というシンプルな試験だ。大学受験等、一般的な受験で取られる相対評価ではない。行政書士試験の回等方法としては記述式と呼ばれる40字程度で作文するものと、センター試験のようなマーク式(択一・多肢選択)の二つに大きく分かれ、それぞれ配点は記述式が60点、マーク式が240点となっている。

行政書士試験の概要については、分量が多くなってしまったのでこちらの試験の概要にまとめた。

とにかくここで大事なのは記述抜きでも合格点を超えられるということだ。

行政書士試験の特徴②

もう一つの行政書士試験の特徴だが、試験を受けてから結果発表されるまでに2ヶ月以上空く「なんでこんなにかかるんだ、その間不安で仕方ないじゃないか。」というのが試験の概要を見たときのぼくの感想だった。

この点、試験では問題用紙は持ち帰ることができ、ほとんどの受験者は問題用紙に自分の解答を書いておいて、家に帰ってから各予備校が作ってサイトにアップしてくれている解答速報というものを利用して自己採点している。ただ記述式について少し問題がある。そう、記述式の得点は正確に自己採点できないのだ。

マークシートは正解か不正解かの二択だが、記述式はそんなわけにはいかない。もちろん記述式についても予備校が添削してくれるサービスがあるが、本当のところどれだけ得点できたかは試験採点者にしかわからず、本当の得点を知るのは2ヵ月後の試験結果のときになる。

記述抜きで合格できるのであればこのような不安定な記述式抜きで受かりたい、というのが受験者の本音だろう。

行政書士試験は予備校に通わないとダメ?

この記事の最後に独学で挑むということについて書かせてもらいたい。

結論から言うと予備校に通う必要はまったくない

「行政書士試験が難化している。独学では厳しい」とネットや予備校で言われる。予備校は不安をあおって入学させようとしているので、気にしなくていいが、ブログや掲示板でもそう言われていると「このまま独学で大丈夫か?」と不安になる。ぼく自身も試験前はとても不安で「この勉強法で本当に太刀打ちできるのか、今からでも予備校に通った方がいいのでは。」とよく迷っていた。特に予想問題集等で得点が低かったときなど心が揺れてしまうことが多かった。

行政書士は独学で十分に合格が狙える

けっきょく試験まであまり時間がなかったこともあり独学で試験に挑むことになった。受けてみて行政書士試験は独学でも問題なく合格できる試験だとわかった。(勉強法の切り替えさえ適切に出来ていれば)

行政書士試験は予備校でも独学でも変わりなく一定時間以上ちゃんと勉強に取り組めばぜったいに報われる試験だ。予備校に行くことを止めるわけではないが、今現在独学で一生懸命がんばっている方はどうかそのやり方を信じて進んで欲しい。かならず得点はあがっていく。

独学で挑むということ

ただ独学で挑む場合、以下の2つを自身で対処する必要がある。

独学のデメリットということになると思うが、この対処についても紹介するので参考にして欲しい。

  1. モチベーションの維持
  2. 使用教材の選別と科目ごとの勉強方法の切り替え

①モチベーションの維持

人間だれしも長期間モチベーションを維持するのは難しいと思う。

この点予備校だと同じ試験を受ける人たちに囲まれて学習できるし、授業形式だから半ば強制的に勉強ができる。

独学でやる場合はごほうびを用意するとか週に1日は完全に勉強しないリフレッシュ日を作るなど、方法はなんでもいいが自身のモチベーションを保つための工夫が必要になる。

②使用教材の選別と科目ごとの勉強方法の切り替え

これについては冒頭にたくさん書いたし、各科目ごとに紹介していくのでこのサイトを参考にしてみて欲しい。

次回は試験概要について紹介しようと思う。