ラムネグから一言:寝る前に読むとくだらなすぎて逆に寝れると好評なすごい適当なブログをこっちではじめてます.
原田マハさんのリボルバー、結構面白かったです。
ここでは原田マハ「リボルバー」の感想と評価を書いていきますね。
まず最初に、このリボルバーは、あのひまわりで有名なゴッホの死因が自分で拳銃を引いての自殺ではなく、他殺だったのでは、という小説となっています。そしてゴッホを殺害したのがゴーギャンである、と。
ゴーギャン、ロリコンじゃん
正直この小説を読んで一番残る読後感がこのゴーギャン、ロリコンじゃん、です。たぶん全読者思うんじゃないかな。
めちゃめちゃ13歳とか14歳とかに手を出すゴーギャン。絵のモデルに手を出すゴーギャン。こんなん今の世の中ならすぐに午後のニュースに引っ張りだこ。つかまってそのあとずーっと性犯罪者扱いだったろうと思います。
時代って怖いですねー…。ゴーギャンの生きた時代は50歳くらいのおじさんが14歳を愛人にしても合法だったんだから。
ただ、そういう絵画史?についてのトリビアを知れるというのもこのリボルバーのいいところ。作者の原田マハさんがそういう美術品に詳しい出自の方らしいです。
ゴッホがすごい純朴でかわいい
対してゴッホ。
史実としてゴッホとゴーギャンは数か月と短い間だけれど、2人で絵画の腕を切磋琢磨した中。ライバル、といってもいいのかも、とこのリボルバーの中では書かれていました。
で、うえで見たゴーギャンとは正反対でゴッホはなんていうか、知的障碍者なんじゃないか、というくらい純朴というか、絵にしか興味がない人物として描かれているのが特徴的。
リボルバーの作中でもゴッホとゴーギャン、どちらが幸せだったのか、という視点が多く出てくるのですが、確かに自分が好きな世界に没頭し続けられたゴッホ、家族をもって愛人をもってそれにプラスして絵もできたゴーギャン、どちらが幸せなのかといわれると難しいところだと思います。
ただこのリボルバー、そんな単純な話で終わりません。それは読んでみてのお楽しみなのですが、とにもかくにもゴッホとゴーギャン、この2人がなぜあの結末を迎えるに至ったのか、どちらどちらを幸せと思っていたのか、その答えが個人的には結構面白かったです。
人物の描き分けが素晴らしい
で、それとは別に原田マハさんの作中人物の描き分けがわかりやすくて非常に良かった。実は初めてリボルバーで原田マハさんの作品を読んだんですが、かなり誇張してキャラを描いてくれているからすごく読みやすかったです。
登場人物を必要以上に増やすということもせず、シンプルに主要人物だけを描き分けてくれているので読みやすい。とても読者の側に立った作家さんなんだなーという印象を受けました。
まとめ
原田マハさんのリボルバーの感想と評価を書きました。
まとめると絵画に詳しくないわたしでも、ゴッホとゴーギャン、そしてゴーギャンがロリコンであったこと、そんな今まで知らなった史実を教えてくれて、さらに物語としてもきれいに完結している、そんないいとこどりの小説でした。
ひとつ前の記事で、救国ゲームがここ数か月で最も面白くない小説だった、と書きましたがこのリボルバーは反対にここ数か月で最も面白い小説でした。
これは偏見なのですが、小説内に「地図」が出てくる小説は大体面白くない、と思っています。つまり作者の文章表現で地形を表せないっていうのを自白しているわけです。
【おしらせ、というか完全なる宣伝】
文体がもうぜんぜん適当すぎてあれだけどものすごい自由に書いてるブログ「檸檬だくだく」もよろしく.寝る前に読める恐ろしくくだらないやつです.
こんなにも一ミリも目を引かれないタイトルを取り扱ってます: ココア20g / ハイチュウとかってさ / なぜ米と小麦を食べようと思ったのかの謎 /