行政書士の都道府県別の会費
行政書士に関わらず弁護士や税理士などの「○○士」とついている職業を士業(シギョウ、サムライギョウ)といいます。これら士業は試験に受かっただけでは「わたしは弁護士です!」のように「○○士」とは名乗れないんです。
弁護士なら弁護士会、行政書士なら行政書士会といったようにそれぞれの団体に登録して初めてその業務を行う資格を与えられます。
またこの団体はそれぞれ県ごとに分かれており、自身が業務を行う場所(事務所を設ける場所)の会に登録することになります。例えば静岡の弁護士は静岡県弁護士会に登録することになります。そして登録は無料ではなく、入会金と会費がきっちりとられます。
特に弁護士会はこの収めなければならない金額が高額すぎるとして問題になっています。高い地域だとなんと毎年100万円以上!ヤクザかと。
少し書いてしまいましたが、そうなんです。会費や入会金は県ごとでまったく違うんです。
今回は行政書士と名乗るために必要な行政書士会への入会金と会費、そして支部会費について表にまとめてみました。
- 支部会費
- 県内でさらに細分化された支部の会がありそこにも会費の納入が強制される地区もあります。例えば静岡県富士市で事務所を構える行政書士の方は、静岡県行政書士会のさらに下の静岡県行政書士会富士支部にも会費を払う必要があります。年10,000円程度の場合が多いようです。
以下表の単位は円で、入会金は最初の入会時の1回のみ、会費は年ごとの金額となります。支部会費については詳細な値段は調べられていません。基本的に「収める」のが普通なので、収めないでいい県とどちらかわからなかった県のみ書いてあります。
| 入会費 | 年会費 | 支部会費 | |
|---|---|---|---|
| 北海道 | 200000 | 72000 | |
| 青森県 | 120000 | 60000 | |
| 岩手県 | 130000 | 63000 | |
| 宮城県 | 100000 | 60000 | |
| 秋田県 | 120000 | 55800 | |
| 山形県 | 100000 | 60000 | |
| 福島県 | 120000 | 62004 | |
| 茨城県 | 150000 | 60000 | |
| 栃木県 | 150000 | 84000 | |
| 群馬県 | 150000 | 60000 | |
| 埼玉県 | 200000 | 60000 | 不明 |
| 千葉県 | 150000 | 54000 | |
| 東京都 | 200000 | 72000 | |
| 神奈川県 | 150000 | 74400 | |
| 新潟県 | 180000 | 60000 | |
| 富山県 | 250000 | 66000 | |
| 石川県 | 250000 | 72000 | |
| 福井県 | 150000 | 72000 | |
| 山梨県 | 150000 | 74400 | |
| 長野県 | 200000 | 72000 | |
| 岐阜県 | 170000 | 66000 | |
| 静岡県 | 250000 | 72000 | |
| 愛知県 | 250000 | 72000 | |
| 三重県 | 170000 | 60000 | |
| 滋賀県 | 150000 | 64800 | 不明 |
| 京都府 | 200000 | 72000 | |
| 大阪府 | 250000 | 66000 | |
| 兵庫県 | 220000 | 72000 | |
| 奈良県 | 180000 | 72000 | なし |
| 和歌山県 | 200000 | 72000 | |
| 鳥取県 | 150000 | 69600 | なし |
| 島根県 | 150000 | 60000 | |
| 岡山県 | 100000 | 72000 | なし |
| 広島県 | 200000 | 60000 | |
| 山口県 | 150000 | 62400 | |
| 徳島県 | 150000 | 72000 | |
| 香川県 | 150000 | 72000 | |
| 愛媛県 | 150000 | 72000 | |
| 高知県 | 150000 | 60000 | |
| 福岡県 | 200000 | 66000 | |
| 佐賀県 | 150000 | 72000 | |
| 長崎県 | 150000 | 48000 | |
| 熊本県 | 150000 | 66000 | |
| 大分県 | 200000 | 60000 | |
| 宮崎県 | 200000 | 52800 | |
| 鹿児島県 | 150000 | 57600 | |
| 沖縄県 | 200000 | 60000 |
行政書士の高すぎる会費。本当に必要費なの?
会費は年単位で66,000円、月だと5,500円が平均のようです。また支部会費は月1,000円以下のところが多いようですので合計して6,500円程度。「行政書士」というために月に6,500円も払わなければ維持できないのですね。弁護士だと月5万円程度らしいので、弁護士とは比べ物にならないくらい安いですが、それでも高いです。
また全国の行政書士の人数はおよそ45,000人(日本行政書士会|単位会別会員数一覧)なので、月ごとにすると、なんと292,500,000円!月に3億円です!年ごとだと36億円にもなります。こんなに徴収しているのか。電話で聞いたところ研修会等に使っているらしいですが、こんなに必要でしょうか。本当は行政書士会に天下りしてきたオジサンにそのお金が流れてるんじゃないの?
ちなみに政治献金という名の別の徴収もあるようです。ただこちらは任意ということでした。ほんとうに何にお金を使っているのか気になりますね。
これだけでは天下りやら黒い部分があるのかはわかりません。だけど、がんばってってがんばって必死の思いで試験に受かり、今も前線で頑張っている弁護士さん行政書士さん、税理士さんに司法書士さん。その首を絞めてオイシイ思いをしているようなヤカラや仕組みはどんどん追求・改善されるべきだと思います。

