人格同一性効果とは?人格に対する言葉は効果が大きい!

心理学 使える心理学

2017/01/24(火)

人格同一性効果

前回は機会の心理学として、ただその場所にいるだけで引き起こされる心理学について紹介しました。今回は何かを伝えるときにちょっとだけ効果アップが期待できる心理学を紹介しますね。

ただ「人格同一性効果」という名前が心理学用語として広まっているのかは少しギモンです。実際ネットで調べてみても「人格同一性効果」について書かれているページは3つ程度で、今では別の名前で広まっているのかもしれません。

人格同一性効果とは?人格否定のダメージはスゴイ!

あまり気持ちのいい例ではないので気分を悪くされたら申し訳ないのですが、「のろまだから仕事でミスをするんだぞ!」と「とりかかりが遅かったからミスをしたんだぞ!」みたいなコトを上司に言われた場合、二つ目の方は今回の行動について叱っているだけですが、一つ目の方はそもそもの人格を否定しているのでパワハラっていわれちゃいます。

どっちも叱られている場面ですのでヤな気がするのは変わりませんが、一つ目の人格を非難する言い方がより心に突き刺さる方が多いと思います。

こんな風に人格を否定されるのは単に行動を否定されるよりもグサッとダメージを与えちゃいます。

自分の人格を攻撃されるのがイヤだ、という人間ならだれでも持っている心理を心理学では人格同一性効果といいます。

人格同一性効果の例

先ほどの例のようにパワハラになっちゃうとよくないので、人格同一性効果は叱るときではなくアドバイスや要求するときに使うと効果的です。

子供に宿題をして欲しい場合

人格同一性効果の観点から見ると、単に「宿題をしないとだめ!」よりも「やるべきことを後回しにする人にならないでね」の方が効くということになります。この例に限らず「○○する人にならないで/になって」という言い方は、普通に「○○しないで/して」と特定の行動をお願いするよりも人格に対して要望を出せて効果的です。ちょっとした言いかえですが、いろいろと応用が利く心理学ですね。

子供がスグにうそをつくのをやめて欲しい場合

「ウソをつかないで!」よりも「正直者になって/うそつきにならないで」の方が効果があります。

人格同一性効果:まとめ

今回は単に行動に対して言うよりも、その人の人格をターゲットに話すほうが効果的である、という心理学を紹介しました。

感情的にしゃべってしまっているとき、意図せず相手の人格を攻撃してしまうとこちらが思っているよりも相手を傷つけてしまうかもしれません。それくらい人の心に響く心理テクニックですので使い方次第で効果的に物事を伝えられるようになると思います。