天才?どうやって?15歳のチケット転売詐欺の手口と仕組み

くらし

2017/09/11(月)

チケット転売詐欺と誤認逮捕事件

2017年9月11日、すごいニュースがありました。警察が女子専門学生を関ジャニのチケット転売詐欺の疑いで逮捕、女子専門学生が否認し続けたため19日間にわたって勾留したが、実はそもそも誤認逮捕だったという事件です。

メディアは警察の力不足をたたいていますが、この事件の裏にはさらに興味深い事実があって、なんとこの事件を裏で操っていたのが15歳の女子中学生だったというコト。

警察の調査不足ももちろん大事なコトですが(こんな簡単に逮捕されちゃたまりませんよね)、それよりもどうやって15歳の女子中学生が日本の平和を守っている、そして大人の集まりである警察を煙に巻いたのか、その手口と詐欺の仕組みをくわしく紹介していきます。

登場人物は4人

この関ジャニチケット転売詐欺事件には4人の登場人物が存在します。(ホントの事件にはCにあたる被害者が2人いますが、簡単のため1人にしてます。)

  • A…15歳の女子中学生。犯人とされる人物
  • B…誤認逮捕された21歳女子専門学生
  • C…チケットを購入したがチケットが届かなかった人物。チケット詐欺の被害者
  • D…ニュースには出てこないが、チケットを入手できた人物

犯人とされているAを除くB,C,Dの3名がどのようにしてAの詐欺の仕組みにつかまってしまったのか、時系列で見てみましょう。

手口と仕組み:時系列

AがBからチケットを購入。Bの口座番号を聞く
Bはそもそもコンサートに行けなくなったので、チケットの転売を希望していました。そしてそのチケットをAが普通に購入。ココまでは普通の売買です。
AはBの実名で偽ツイッターアカウントを作成
ココからが詐欺の仕組みです。まずAはBの実名で作った偽ツイッターアカウントを作成します。
Aは偽アカウントでCとDにチケットを販売
AはまだBからチケットを受け取っておらず、Bの口座へ入金もしていません。なので”チケットの空売り”をその偽アカウントを使って行います。ココではCとDの2名に同じチケットを販売します。
AはCにBの口座番号を伝え、チケット代金を振り込むように言う
ココでCには一番最初にBから聞いていた”Bの口座”を使います。まるでそれが自身の口座であるかのように振る舞い、”Bの口座”にチケット代金を振り込むように指示します。Cからすればツイッターのアカウントと銀行口座の名義人が同じ名前なので安心して振込みを済ませます。
AはDにAの口座番号を伝え、チケット代金を振り込むように言う
そしてDには自分自身の銀行口座にチケット代金を振り込むように指示します。Dとしてもチケットの転売では口座に振り込むのが一般的で、ツイッターのアカウント名と口座名義が違うのは当たり前のコトなので、特に不審がるコトも無く振込みを済ませます。
AはBにDの住所にチケットを届けるように言う
最後にAはBに対して、自身の住所がまるでDの住所であるかのように振る舞いD宛にチケットを送るように言います。ココまでが今回の詐欺の仕組みです。

手口と仕組み:それぞれの見え方

今回のチケット転売詐欺はかなりややこしいので登場人物それぞれから見た、「お金」と「チケット」の流れを見てみますね。

図にするとこんな感じです。一番すごい仕組みなのはA以外の3人はそれぞれが取引相手が1人だけだと思っていたトコロです。

A(犯人)からすると…

結果、Dから「お金」が振り込まれる

Bからすると…

「チケット」は本来Aに売ったはずだが、実際にはDに届けている

「お金」はAからではなくCから受け取っている

結果、売りたかったチケットを売りたい価格でDに売ったように見える

”事件発覚前ではDしか取引に現れていないように見える”

C(被害者)からすると…

「お金」をAではなく関係のないBに振り込んでいる

結果、「お金」を振り込んだにも関わらず「チケット」が届かない

”事件発覚前ではBしか取引に現れていないように見える”。だからBが訴えられ、Bが誤認逮捕されるに至った

Dからすると…

「お金」をAに振り込んでいる

「チケット」がBから届く

結果、買いたかったチケットを買いたかった価格でAから買ったように見える

”事件発覚前ではAしか取引に現れていないように見える”

手口、仕組みが精巧すぎる

今回のチケット転売詐欺は手口や詐欺の仕組みが精巧すぎますよね。特に誰から見ても取引相手が1人だけに見えるトコロなんか天才的で、なかなか思いつかないアイデアだと思います。

しかもこんな手の込んだ手口を15歳の女子中学生が実行に移していたなんて。もし本当に15歳の子供がひらめいた方法ならちょっとすごすぎます。誰かからの入れ知恵があったと考えるのが自然かもしれませんね。

チケット転売詐欺事件の手口・仕組みまとめ

今回はわずか15歳の女子中学生が行ったとされる、関ジャニのチケット転売詐欺事件の手口や詐欺の仕組みについて詳しく紹介しました。

かなり手の込んだ詐欺手口なので、実際には誰かが女子中学生に入れ知恵したと考えるのが自然だと思いますが、もし本当に自力で思いついていたとしたら天才的としかいいようがありませんよね。