シャトルデニムからセルビッジまで。ユニクロジーンズ歴史学

ファッション

2016/08/05(金)

ユニクロジーンズの歴史を振り返る

ユニクロでは毎年いろいろなジーパンを発売しています。通年販売しているモデルもあればその年だけの限定ジーパンも多数発売されています。

この記事ではそんなユニクロの販売しているジーパンの中でも通常ラインではない限定ジーパン、さらにノンウォッシュのいわゆる育てていくジーパンに的を絞って、その歴史を紹介していこうと思います。

ユニクロのジーパンは騒がれだしたのはこういったジーパン愛好家用の商品を出し始めたあたりからだと思います。

それでは見ていきましょう。

2005年春

ユニクロの高級路線ジーパンはここから始まった「シャトルデニム」

製品名
シャトルデニムクラシックフィットジーンズ
本体価格
3,800円
素材
綿100%
オンス
13.5oz
その他
ボタンフライ

シャトルデニム http://denim-gallery.heavy.jp/ なんと耳が緑色!

シャトルデニム

シャトルデニム

もう10年以上も前になりますがユニクロがはじめて出したと思われる高級路線のジーパンです。まさにこのシャトルデニムからユニジーンズの歴史が始まりました。

シャトルデニムはノンウォッシュのジーパンだったため当然洗濯をすると縮んでしまいます。ただ当時ユニクロで買い物をしているのはファミリー層が中心でしたので、ジーパンが縮むとは思ってもおらず「洗濯で縮むなんて不良品だ!」という話も多かったようです。そのためかあまり売れ行きはよくありませんでした。(その結果なのかたった1年で製造終了している)

また社会の窓がジッパーでなくボタンになっているいわゆる「ボタンフライ」だったのもあり、最終的には500円で投売りされるという非業の最期を遂げます。

2007年~2008年

プレミアムデニム

製品名
プレミアムデニム
本体価格
4,980円
素材
綿100%
オンス
15oz
その他
ボタンフライ

シャトルデニムの悲劇から1年後、ユニクロは生デニムに再挑戦します。それがこのプレミアムデニムです。シルエットはレギュラーフィットとスリムフィットの2展開でした。

あそこまで大コケしたシャトルデニムを先例に持ちながら、同じようなスペックのジーパンを、さらにシルエットを2展開にするという暴挙ともいえる行動に出た理由、残念ながら調べても知ることができなかったのですが、ユニクロ内部に相当生デニムに入れ込んだ方がいたのか、それともユニクロのジーパンのイメージを変えるための赤字覚悟の戦略だったのか。ただこのプレミアムデニムの発売を境にユニジーンズのイメージが変わったのは確かでした。

このプレミアムデニムはシャトルデニムよりも売れていたように思います。シャトルデニムのうわさが広まることでユニクロの購買ターゲットであったファミリー層のほか、ジーパン愛好家にも周知されることになったのかもしれません。

2009年~2012年

メイドインジャパンデニム

製品名
メイドインジャパンデニム
本体価格
5,990円~9,990円
素材
綿100%
オンス
11.5~15oz?
その他
ボタンフライ

メイドインジャパン http://amatoboss.blog31.fc2.com/

メイドインジャパン

プレミアムデニムによってユニクロのジーパンの印象は確実に良くなりました。もしプレミアムデニム発売の意図がユニジーンズのイメージ転換だったのであれば成功といえるでしょう。

また2010年付近のユニクロジーパンは通常ラインのものでも生地が丈夫でかなりのクオリティがありました。

そんな中鳴り物入りで発売されたのがこのメイドインジャパンデニムです。もはやいつものユニクロの価格ではなく、リーバイスやEDWINが買える強気の価格設定が印象的でした。

メイドインジャパンデニムの発売からもユニクロが低価格路線から方向転換したかったのが現れているように思います。

ただこのメイドインジャパンデニムはあまり成功とは言えなかったのだと思います。

2010年・2013~2016年

セルビッジデニム

製品名
セルビッジデニム
本体価格
3,800~4,990円
素材
レギュラーフィット:綿100%
~2014年までのスリムフィット:綿100%
2014年~からのスリムフィット:綿99%、ポリエステル1%
オンス
2013年:13.4oz(型番091103)
2014年:12.9oz(型番130084)
2015年、2016年:12.4~13.1oz(型番多数)
その他
ジッパーフライ(前開きが普通のズボンと同じでジッパー)

セルビッジ 買った直後のセルビッジジーンズ。

ユニクロカイハラデニム201605 一年後。詳しくはコチラ(セルビッジ1年後

そして今も現役で販売されているセルビッジデニムへとつながっていきます。セルビッジデニムは年度ごとにかなり細かくモデルチェンジを繰り返しており、もはや同じセルビッジデニムでもその中身は別物といっていいほどです。

2013年冬くらいから販売された2013年モデルがもっともオンスが高く作りがいいものだったようです。2014年モデルは若干オンスが下がっています。2014年モデルはセルビッジだけでなくユニクロ全体で生地のペラペラ化が進んだ年だったのでそのあおりだと思います。

2015年以降~現行モデルはもう商品量が多すぎてよく分かりません。同じ「ストレッチセルビッジスリムフィットジーンズ」にも関わらずオンスが違う商品が多数販売されていますので、型番要チェックです。

ちなみにスリムフィットなら型番「16389700001」が13.0oz、さらにレギュラーフィットなら型番「173891」が13.1ozと分厚いジーパンとなっています。型番はタグ部分に印字されているので参考にしてみてください。

夏だから薄めの生地を発売したのかもしれませんので、できるだけ分厚いジーパンが欲しい場合は冬まで待つほうがいいかもしれません。

シャトルデニムからセルビッジまで。ユニクロジーンズの歴史

今回は2005年から発売されているシャトルデニムから2016年現在発売されているセルビッジジーンズまで、ユニクロのジーパンの歴史を振り返りました。本当はもっと前から高級志向のジーパンがあったのかもしれませんが、調べた限りシャトルデニムが最も古くにあった高級志向デニムだと思います。

もう10年もユニクロが高級路線ジーパンを作り続けていると考えると、なんだか感慨深い気がしますね。